オフサイドって何?サッカー経験者でも知らない細かいルール解説
こんにちは、カモです。
サッカーの試合をテレビなどで観戦していると、サイドラインで旗を上げる審判に従ってプレーが中断することがあります。すると、解説者が「オフサイドです」などと説明します。この「オフサイド」のことを皆さんしっかりと理解していますか?全然分からない、という方もいるでしょうし、なんだよ分かっているよ、という方をいるでしょう。
今回は、サッカー未経験者にもわかりやすいようにオフサイドの解説をしていきます。そして、サッカー経験者でも知らないような細かいルールにも触れていきます。
オフサイドポジションとは?
オフサイドが成立するためには、攻撃側の選手がオフサイドポジションにいることが求められます。オフサイドポジションとは、以下の条件を全て満たした位置のことを指します。
- 相手陣内にいる(ハーフウェイラインが相手陣内と味方陣内の境界線)
- ボールより前にいる
- オフサイドが適用される攻撃側選手と相手ゴールの間に、守備側選手が1人しかいない(基本的にはゴールキーパーが一番後ろにいるので、これは相手のフィールドプレーヤ全員より相手ゴールに近い、とほとんどの場合は言い換えることが出来ます)
上の画像で、黄色チームが攻撃し、赤色チームが守備をしていると仮定しましょう。黒い丸がボールです。1番の選手と相手ゴールの間には、赤色の選手が3人いるので、1番の選手はオフサイドポジションにいません。2番の選手は、上の3つの条件を全て満たすので、オフサイドポジションにいます。
オフサイドが適用される場合
攻撃側の選手がオフサイドポジションにいるだけでは、反則になりません。オフサイドが適用されるのは、オフサイドポジションにいる攻撃側の選手がプレーに影響を与えた場合のみです。基本的には、以下のケースを含みます。
- プレーに干渉する(例えば、パスを受け取る)
- 相手選手に干渉する(例えば、相手選手がパスをクリアしようとする際に、邪魔に入る)
オフサイドの基準とは?
ここで問題になるのが、プレー中のいつの時点で攻撃側の選手がオフサイドポジションにいたらオフサイドが適用されるかということです。
これは、ずばりパスを出す選手がボールを出した瞬間です。攻撃側の選手がパスを出した瞬間に、パスを受ける攻撃側の選手がオフサイドポジションにいる場合、オフサイドが適用されます。
上の画像で、黄色チームが攻撃し、赤色チームが守備をしていると仮定しましょう。黒い丸がボールです。1番の選手が、この瞬間に2番の選手に向けてパスを出すとしましょう。2番の選手はオフサイドポジションにいるので、パスが出されるとオフサイドが取られます。
この画像のケースだと、1番の選手がパスを出す瞬間に2番の選手はオフサイドポジションにいないので、オフサイドは取られません。それは、2番の選手がボールを受けた位置がオフサイドポジションであってもです。上の画像の続きが、下の画像だとしましょう。下の画像だと、2番の選手はオフサイドポジションにいますが、パスを出された瞬間はオフサイドポジションにいなかったので、オフサイドになりません。
オフサイド適用後はどうなるの?
オフサイドが適用された後は、プレーが中断され、オフサイド適用時に守備をしていたチームのフリーキックからプレーが再開されます。フリーキックの位置は、オフサイド適用時に、ゴールから二番目に近かった守備側の選手がいた位置です。これは、サイドラインにいる副審が立っている位置ともなります。
先ほどのシチュエーションをそのまま適用し、1番の選手が2番の選手にパスを出しオフサイドが取られたとしましょう。守備をする赤色チームで、2番目に自陣ゴールに近い選手は、3番の選手です。したがって、赤色チームのフリーキックは、1番の選手がパスを出した瞬間に3番の選手がいた位置、つまり青い線状から蹴られます。
オフサイドが適用されない場合
以上の条件を満たしていても、オフサイドが適用されない場合もあります。これは以下の場合です。
この3つのプレーにはオフサイドが適用されません。オフサイドポジションにいた元ブラジル代表のロナウジーニョ選手が、この隙をついてスローインからゴールを奪ったプレーは結構有名ですね。
まとめ
今回は、サッカーのルールの一つオフサイドについて解説してきました。少しややこしいですが、オフサイドを理解すればサッカー観戦にもより深みがでるのではないでしょうか。
この記事が皆さんのお役に立てたら幸いです。