将来について悩むあなたにおすすめな本!「君たちはどう生きるか」ブックレビュー

こんにちは、カモです。

将来の夢は何ですか?将来、何をしていたいですか?

よく聞かれる質問ですが、聞かれても困るという人も多いのではないでしょうか。今回は、そんな将来について悩む人におすすめする『君たちはどう生きるか』という吉野源三郎による本をレビューしていきます。

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君たちはどう生きるか』とは?

君たちはどう生きるか』は、1937年に吉野源三郎によって書かれた本です。

吉野源三郎は、1899年生まれの編集者、評論家、作家、そして翻訳家です。東京大学哲学科を卒業したのち、新潮社「日本小国民文庫」の編集主任を務め、同文庫の最終配本として『君たちはどう生きるか』が刊行されました。

2017年には漫画化されるなど、初刊行後80年たった現在でも様々な人に読まれるロングセラーとなっています。ちなみに、『君たちはどう生きるか』の漫画版は2018年上半期ベストセラーの総合部門1位になっています。2017年11月20日から2018年5月20日の期間内で、約133.8万部売り上げています。

2017年に、宮崎駿監督が『君たちはどう生きるか』を原作に新作アニメーションを作ることを明かしたことでも話題になりました。

あらすじ

この小説は、勇気、いじめ、貧困、世界の成り立ちなどのテーマを掘り下げています。

主人公であるコペル君がこの世界について、そして自分の生き方について模索を進めるキャラクター、そして、コペル君の叔父である「おじさん」がコペル君を導くキャラクターとして設定されています。

コペル君の日々の生活の中で起こる出来事を通して、コペル君とおじさんは様々な問題に向き合います。二人の話し合いの後、おじさんがコペル君宛に書く手紙があるのですが、この内容が非常に洞察に富んでいます。

読み手に与える影響

将来の夢は何ですか?将来、何をしていたいですか?

自分はこのような質問が嫌いでした。将来やりたいこともないし、まだ学生なんだから知らないよ、なんて思ってました。しかし、進学の際にこのまま何も考えずに惰性で生きてもいいのかと危機感を少し覚え、これからをどう生きるかという問題について考えを巡らすようになりました。

そんな時に出会ったのが『君たちはどう生きるか』でした。個人的には買って本当に良かったと思える本でした。自分の身の回りの全てに対するありがたみや、自分の行動に対する責任の持ち方、そして後悔に対する向き合い方など、色々なことについて学びました。その中でも一番大きいのが、この本が自分がどう生きるかという模索の手助けになったということです。

しかし、この本を読んだらすぐに自分の望む生き方が見つかると思ってはいけません。そういう本ではないからです。

どちらかと言うと、この本は今までの自分の生き方、これからの自分の生き方、そして大きな意味でのこの世界のあり方について読者の目を向けさせる触媒のようなものです。筆者の吉野源三郎もこの本の中で書いている通り、「自分がどう生きるか」ということについては他人に教えてもらうことはできないのです。自分の様々な経験を通して、自分で見つけていく他に道はないのです。

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まとめ

今回は、吉野源三郎著『君たちはどう生きるか』について書いてきました。

この本は、自分の生き方を見つけるきっかけを与えてくれました。ですから、この本と吉野源三郎に自分は非常に感謝しています。これからも、人生の節目などで何度も読み返していきたい素晴らしい本です。

皆さんにも、特に将来に悩む方には、是非手にとって読んでいただきたい本です。本当におすすめです。

この記事が皆さんのお役に立てたら幸いです。