新SATについて知っておくべきこと
こんにちは、カモです。
2016年度から、SATが新しくなりました。今回は、この新SATについて知っておくべき事を、旧SATと比較して書いていきます。
SATとは?
↑カレッジ・ボードのロゴ
そもそもSATとはなんでしょうか?SATはカレッジ・ボードが主催する大学進学用の標準テストです。日本でいうセンター試験のようなものです。Scholastic Assessment Testの頭文字をとってSATと呼ばれています。
全体の変更点
新SATは、大学とその後のキャリアでの成功をより正確に測れるように変更されました。
論理的思考の比重が多くなった
旧SATでは、受験者の知識を試す問題が出題されていました。例えば、語彙問題は受験者がある特定の単語の意味を知っているかを見極めていました。文法問題も、ある特定の文法を知っていれば解ける問題(知らなければ解けない問題)が存在しました。
一方で、新SATは受験者の知識ではなく論理的思考能力に焦点を当てるように変更されました。リーディング・ライティングセクションは文章を元に質問が答えられるようになり、事前知識が以前ほど必要とされなくなっています。
ひっかけ問題の減少
旧SATにおいて、カレッジ・ボードはひっかけ問題を作ってテストをより複雑にしていました。つまり、学校では優秀な生徒が、SATではこのひっかけ要素が原因となって良い点数が取れなかったということです。これはたびたび批判の的となっていました。
これが新SATでは改善され、ひっかけ要素が減少しました。
より予想が簡単なテスト内容
新SATの制作にともない、カレッジ・ボードは各セクション(リーディング、ライティング、数学)の内容を一定にしました。
各スキルを試す質問の数が全テストで同じとなり、テストごとの違いが少なくなりました。文章の分野と数も細かく規定され、リーディングセクションではアメリカ・世界文学から1つ、歴史・社会から2つ、科学から2つ文章が出されます。
構成上の変化
- 2400点満点から1600点満点に
- リーディングとライティングセクションが統合され、合計の最高得点は800点
- 数学は未だ800点満点
- エッセイが選択式
- 選択肢の数が5つから4つに
リーディング
大きな変更点
- 全ての質問が文章を元に答えられるようになっている
- 文章の分野と数がすでに決めれられている(アメリカ・世界文学から1つ、歴史・社会から2つ、科学から2つ)
- 文章の中にデータが提示され、データの解釈が必要とされる
もう見られない質問
↑ある文を完成させる質問の例
ある文を完成させなさいという種類の質問は出題されなくなりました。これに伴い難しい語彙を試す質問も出題されなくなりました。
今までに見られなかった質問
↑前の質問の答えの証拠にあたる文を選ぶ質問の例
前の質問の答えの証拠にあたる文を選ぶ質問が新SATでは出題されるようになりました。
↑データを解釈する質問の例
また、データを解釈する質問も出題されるようになりました。
ライティング
大きな変更点
- 全ての質問が文章を元に答えられるようになっている
- 出題される4つの文章の分野が決まっている
もう見られない質問
↑独立した文法質問の例
他の質問から独立した質問は出題されなくなりました。
今までに見られなかった質問
↑長い文章の一部に焦点を当てる質問の例
各質問が、長い文章の一部に焦点をあてるようになりました。また旧SATとは違い、文章全体の意味を理解することが必要となりました。
数学
- 数学は、他のセクションに比べて一番変化が少ないです
- 電卓の使用が許可されるセクションと、許可されないセクションの2つがあります
- 三角法に関する問題が出題されるようになりました
まとめ
今回は新SATについて書いてきました。
最終スコアにおける数学の割合が多くなったので、日本人にとっては良い点数が取りやすくなったのではないでしょうか。また、事前知識を試す問題が少なくなったという事で、SATの勉強に割く時間が減る事になるのではないでしょうか。
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